クリエイティブイベントに行ってみると発見が一杯!
Studio Museo Achille Castiglioni - アキッレ・カスティリオーニ "想像の記憶" 特別内覧会
汐留シオサイト5区はいい感じでした。
インテリアプロダクトデザインの巨匠、アキッレ・カスティリオーニの特別内覧会に誘われて行ってきました。
場所は汐留再開発のはずれ、汐留シオサイト5区にある「クリエイティブ・センター」にて。
このエリアに来たのは初めてなのですが、まだ周辺の鉄道を含め大規模な工事が続いていて一本道を間違えるだけでなかなかたどり着けません。(そうです、なかなかたどり着けなかったのです…というか迷子になってました)
そういえば汐留エリアが開発中よくメディアに取り上げられていた頃、このエリアの事を「汐留エリア最後発のエリアはイタリアの都市をイメージして開発されます!」なんていう感じを聞いてました。それを聞いて「またどこかのマネなのか…」とがっかりした覚えがあるのですがところがどっこい、来てみると「なんちゃって感」も無く、よくデザインされた雰囲気の良いエリアになってました。2,30年ほどたつと、色気も出そうないい感じの区画。もうちょっと話題になってもよさそうな雰囲気です。(道を一本挟むと「The新橋」という町並みが連なるのはご愛嬌ですが)
Studio Museo Achille Castiglioni
さてさて、本題に入ります。
アキッレ・カスティリオーニはちょっとインテリアに興味がある人なら一度は彼のプロダクト製品をどこかで目にした事があるのでは?という高名で多作なインテリアプロダクトにおける巨匠。
家具や照明だけではなく、都市計画にも関わる多才な方。モダンでシンプル、でもユーモアたっぷりでしかも人にやさしい彼の作品はインテリアやプロダクトのデザイナーでなくても、ユーザビリティやインターフェースデザインを学ぶときに一度はその名を聞いたはずです。
今回は、アキッレ・カスティリオーニの娘さんご夫婦がはじめて東京に来日。娘さんによるアキッレ・カスティリオーニ氏の作品をカジュアルに解説するという形の内覧会でした。
なにしろ娘さんもイタリア人、よく話す!明るく元気に、生真面目に聞き入る日本人を前にガンガン話します(笑)。
通訳ももちろん入るのですが、口調の勢い、それとデザインやお父上のアキッレ・カスティリオーニ氏への尊敬、そしてちょっとしたウィットでとても魅力的に氏のデザインを解説していきます。
最近疑われる事も増えてますが(笑)、私もデザイナーのハシクレです。ですからこういった事にとっても興味があるはず…なのですがそれにも増して実は私はとても「出不精」です。外に出て色々な人に会うのは同じロフトワーク創業者の林をはじめ優秀なスタッフに任せちゃう(=逃げちゃう)ことが多く、こういった展覧会に参加することがあまりありません(関係各位すいません)。
そんな私ですが、やっぱり来てみるととっても楽しいんですよね。アキッレ・カスティリオーニ氏のクリエイティブに対する真剣な取り組みや、使う人を考える気持ちなどは何十年という時間を超えて学べることが出来てとっても刺激的。折しもその日の昼、とあるインテリアデザイン事務所の方とお話する機会もあり、沸々と「早くロフトワークもインテリアデザインに進出をしたい」なんて考えていたりもしたから一層わくわくしたりもします。
こういった事に行く機会、皆さんも実はちょこちょこあるけど「また行きそびれちゃった」という事が多いのではないでしょうか?私もそうですが「仕事が終わらないし」「また今度でいっか!」というつい生まれちゃう気持ち。それをねじ伏せ(笑)!ちょっと足をのばすだけで日常では得られない刺激を大抵得られます。その次の日、また頑張ろう〜っていう気持ちがメキメキ出て来る自分をみつけたりします。
というわけで、ぜひ皆さんもこういう機会を逃さずに足を伸ばしてみましょう!というのが今回のコラムの趣旨。(え?ちゃんと欠かさず行きますけど何か?というマメな人はすいません)
ちなみにこの展覧会は11月27日まで開催されています。展覧会自体は決して大きなものではないのであんまり気合いを入れていくと拍子抜けしちゃうかもしれません。「Fish Bank TOKYO」やConradTokyoの「Gordon Ramsay」でのデートの前に汐留シオサイト5区の散歩がてらふらっと寄るっていう感じが不況直前の東京遊びっぽくていいかもしれません。ただし私のように迷子になると目もあてられないので気をつけて!